鳥になりたいです

感じるまま思索してスラスラ

猫追い掛けてて約束忘れてた

 

紳士淑女の皆さん、遅刻、されてますか?

 おそらく山の中に籠って生活してない限り、ある程度時間に縛られることを生まれた瞬間から強制される運命にある。社会に出れば時間を守るのは社会人として常識だと本当に言う人がいる。私はこの事態を打破するためにこの世にいる革命家なので、私と共に今生きている君は最高にクールな革命を見ることになるであろう。

 まず、身に付けている腕時計をゴミ箱に投げ捨て枕元にある置時計を粉々に破壊しよう。そうすれば朝起きなければいけないという概念から解放され、腕時計を確かめながらその場に行かなければならないと言う謎の掟を防ぐ効果が著しく高まる。安心してくれ、もう時間のせいでハラハラしないで良いのである。

 私は大いに遅刻を勧めたい。人間関係は優位性と言う物が少なからずあるので、常に勝者でありたいなら遅刻すべし。

 例えば君が待ち合わせ時間前に来たとする。しかし、相手は待ち合わせ時間を5分過ぎてもやって来ない。

 ここで君は、まだ?とかLINEを送るのではないだろうか。しかしLINEは既読にもならず来る気配が無い。そこであらゆる思索をしながら待ちぼうけするしか無くなる。

 帰ると言う選択肢は不思議と無い。何故なら君は今日を楽しみにして待ち合わせ時間の前に来てるのだから。

 待ち合わせ時間から30分経って君は苛立ち始める。それは相手への失望の怒りと言うより、相手が君と会うということを極めて重要でないと認識してると言うこと。君への敬意が感じられないことへの不満なのである。怒りと悲しみは表裏一体で、ただその感情に支配され、自分が相手を大事に想っているということ、相手が自分を大事に想ってないことが浮き彫りになるのである。 

大敗北と言わず何と言おう。

 いや、大事に想ってない相手と会うことがあるだろ?と下らない戯れ言を言う輩がいるだろうが、大事に想ってない相手であればある程敬意を感じなければ、怒り狂うのではないだろうか。感情的になって待っている時点で君は立場上相手より下の存在になってしまうである。

  私はきちんと時間を守ったのに何で守らないんだ!そんなの常識だろう!と言うのはエゴで、君も本当は時間など守りたくないはずである。あーもうちょっと寝たい。何かこれしたいけど約束の時間が迫ってくる。と思うのは当然のことだからである。君は世論を後ろ楯に自己正当化をしてるだけで、相手が持つ柔軟なゆとりを君は死ぬ程羨ましく思い、妬み、終いには時間の守れないクズだと言う。器の小ささまで露呈してしまうことになりかねない。

  うっわ…遅刻…終わったって思った時は上記の様に考えれば君は勝った気でいられる。

 相手は死ぬ程怒り狂うかもしれないし、心配したーと顔を歪めるかもしれない。圧倒的勝利である。平静を乱さずにいてくれたなら相当大物な人間である。大事にした方が良いかもしれない。